パソコンをしている女性
ハードディスク

ディスククリーンアップとは文字通りハードディスクを掃除することです。

パソコンは、内蔵のハードディスクにファイルデータを保存しています。 ディスククリーンアップの作業を行うと、ハードディスク内の使用していないファイルデータを消去して、ディスクの空き容量を増やします。

ハードディスク上の不要ファイルを減らすことができるので、ハードディスクのアクセスが若干速くなる効果を期待することができます。

また、デフラグとは、ハードディスク上でバラバラになっているファイルデータをファイル単位で1か所にまとめて、ハードディスク内の同じ領域に保存する作業を言います。 データがハードディスクにバラバラに保存されていると、そのバラバラのデータを読み出すために読み出しヘッドは長い距離を移動する必要があります。

データがまとまっていれば、読み出しヘッドはその位置に移動すればすべての必要データを読み出せるのでヘッドの移動距離は短くて済みます。 つまり、デフラグを行う事で速くハードディスクから必要データを取り出すことができるというわけです。

ディスククリーンアップとデフラグの作業は毎日行う必要はありません。 数か月から半年程度の間隔で行えば良いでしょう。

ちなみに、デフラグを実行する前にディスククリーンアップを行った方が良いです。 ディスククリーンアップで不要ファイルの削除を行った後、デフラグでハードディスク内のデータ位置整理を行うようにしましょう。

ディスククリーンアップの実行

Windows OSの機能として、ディスククリーンアップが提供をされています。

ディスククリーンアップソフトの起動方法は「アクセサリ」→「システムツール」→「デスククリーンアップ実行ファイル」をクリックすることで起動できます。 Bドライブ、Cドライブなどのドライブを選択した後に、削除するファイルの一覧リストがチェックボックス形式で出ますので、そこで削除するファイルのチェックボックスにチェックを入れます。

一覧リストに表示されるファイルはログや一時ファイルなので、基本的には全てのチェックボックスにチェックを入れて、一覧リストの全てを削除しても問題ありません。。

ディスクデフラグツールの実行

デフラグもWindows OSの機能として提供されています。

「アクセサリ」→「システムツール」→「ディスク デフラグ ツール」でデフラグを行うためのソフトウェアツールを起動させることができます。 起動後にポップアップウインドウで表示されたウインドウ内に「現在の状況」という項目があります。

「現在の状況」はデフラグを実行することができるドライブの表示なので、デフラグを行うドライブを選びクリックします。 その後、ウインドウ下部の「ディスクの最適化」ボタンをクリックすることで、ハードディスクのデフラグが開始されます。

デフラグ作業はとても時間の掛かる作業です。 デフラグに掛かる時間はハードディスクの容量とファイルの断片化率で変わるので一概には言えません。

ですが、丸1日ほども掛かってしまう場合もあります。 デフラグ実行中のパソコンで他の作業ができないことはありませんが、できるだけパソコンにデフラグ以外の作業をさせない方が良いでしょう。

パソコンでデフラグ以外の作業を行うと、ハードディスク内のデータ位置が書き換わることがあります。 すると、デフラグ作業に悪い影響を与えてしまう可能性があります。

デフラグ中はじっと我慢の子で、デフラグを開始したら処理が終わるまでパソコンは放置しておきましょう。 その方が安定してデフラグ作業を完了させることができます。

緊急時のために保管しよう!

ここでは古いPCを保管しておくことのメリットについてご紹介します。 使わないし、場所もとるから保管はちょっと…と思いがちですが、PCには様々なトラブルがつきものです。 万が一の時のために保管しておくことのメリットは大きいものなんですよ。 どんな時に役に立つのか、詳しく見ていきましょう。

【現在使っているPCが故障した場合の予備として】

PCの故障する原因は様々ですが、よくある原因としては

  • ウイルス感染
  • 落としたり倒したりして衝撃を与えたことによる破損
  • 飲み物をこぼす、かけるなどから起こる浸水
  • 重要なシステムを間違って削除してしまった
  • 長時間使用したことによる熱暴走
  • HDDの破損

などがあげられます。

さらに昨日までは全然不具合が見当たらなかったのに、急にPCが動かなくなった、電源が入らなくなったという急なトラブルに見舞われてしまうこともあるかもしれません。 PCが故障した場合、その場ですぐに対処できることであれば問題はありませんが、修理に出さないと直らないことも考えられます。

修理に出すとなるとほとんどの場合はメーカーに送り、修理後戻ってくる…という形をとることになりますから、1週間程度は掛かることが多いです。 海外のメーカーとなると長い場合には1カ月以上掛かることも予想されます。 その間PCが使えないというのは大変不便ですよね。 その際古いPCを保管していれば、修理に出している間のピンチヒッターとして活躍できるというわけです。

【PCの保管の仕方】

PCの保管はきちんとしておくことが必要です。 現在使用しているPCが故障し、さあ古いPCを使おう…となった時に古いPC自体が動かないのでは意味がありませんよね。 保管の仕方についても詳しく見ていきましょう。

・コード類はすべて抜いておく

・埃、汚れなどは取り除いておく
可能であればPCのカバーを取り除き、内部の埃なども掃除しておくと安心です。

・カバーをかけておく
PC全体を覆えるビニールなどでしっかり覆っておきましょう。

・結露対策をする
高温、高湿の場所は避け、乾燥剤などをいれて結露が起こらないようにしましょう。

・衝撃対策をする
発泡スチロールなどで固定し、衝撃を防ぐ対策をしておきましょう。

・定期的に起動させる
少なくとも半年~1年毎に電源を入れて、きちんと起動するかどうか確認しましょう。 その際に、現在使っているPCのデータのバックアップもしておくと、いざという時に安心です。

以上のような対策をきちんとしておくと、古いPCでも緊急時に役に立ちます。 面倒でもしっかりお手入れをしておきましょう。

●関連サイト
情報処理推進機構
高度なIT人材を育成するために各種情報処理技術者試験を実施しています。